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そうか、そんな前だったんだな。そう考えると入院直前に会えた自分は
まだましだったのかも。あのときすでにイヤな予感はしていた。これが
最後かもとか少し思っていた。杞憂に終わってくれればよかったのに・
・・。何となく心配で週末に会いに行った。その時もまたイヤな予感が
した。見舞いに行くとイヤな予感しかしなかった。この予感が外れて欲
しかった。掲示板作ったときも悪いことしか考えられなかった。最後の
お見舞いで会えなかった時は帰り道、自転車こぎながら泣いた。自転車
に乗っているとどうしても一人で考えてしまうので泣いてしまった。
もし浦田が回復したら泣き損だよ、そうなったら俺かっこわるぅと思った。
でも、そうなることを望んでいた。すべてすべて悪い方へ向かっていった。
「常に最悪の事態を考えて行動しろ」
浦田が浪人時代に生物の講師から聞いてよく言っていた言葉。僕もその先生
の講義を受けていたから当然知っていた。今回はむしろ最悪の事態しか考え
られなかった。どうイメージしてもよい事態が思い浮かばなかった。こんな
事もあるんだな、と思った。浦田が亡くなる前に何度も泣いた。浦田が亡く
なってからは、多分自分が今まで生きてきた中で泣いてきた涙の量より多く
涙を流したんじゃないかとさえ思える程泣いた。こんなに泣けることがある
とは思わなかった。
僕は強くない。弱い人間だ。それに今まで気がつかなかった。実は浦田をし
かりながら、自分が甘えていたんだ。もう、お前に甘えることはできない。
幸か不幸か、他の色々な人が今は支えてくれている。その一つ一つが心に
染みわたる。僕は強くならなきゃいけない。
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